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富山の無花粉スギとは?繁殖方法は?全国に普及するのか?反対意見も

春の憂鬱といえば花粉症

特にスギ花粉の最盛期には、マスクを手放せないという人も多いのではないでしょうか。

そんな方にぜひ知っていただきたいのが、「無花粉スギ」。

文字通り花粉がないため、花粉症の症状を抑えることができると期待されています。

今回はそんな無花粉スギについてまとめてみました。

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富山の無花粉スギとは? 繁殖方法は?


スギは通常おしべからばらまかれた花粉がめしべに付着し、受精するといった形で繁殖します。

花粉症の人にとってはうっとおしいことこの上ないスギ花粉も、花粉にとっては子孫を残すための重要な要素なんですね。

しかし花粉症は今や日本人の四人に一人を苦しめる、国民病ともいえる症状です。

マスクや眼鏡、投薬だけでは予防にも限界がありますので、なんとかして花粉の量を減らしたいと思うのは自然なことでしょう。

そんな中、1992年富山県のとある神社にて、どういうわけか一切花粉を飛ばさないスギの木が発見されたんです。

研究の結果、そのスギが持っている遺伝子が花粉を作るのを阻害していたことがわかりました。

その木を利用して品種改良をした結果、現在では「はるよこい」、「立山 森の輝き」などの複数の無花粉スギの品目が誕生しています。



花粉を飛ばさないからと言って、無花粉スギが子孫を残せないかというとそうではなく、桜のソメイヨシノと同じように、接ぎ木で増やすことができるんです。

無花粉スギの植え替えで補助金が出るの?


といっても、つい最近実用化が始まったばかりの無花粉スギ、実際に花粉症の人が「今年はましだな」と感じることができるようになるには、まだまだ時間がかかりそうです。

その時間を少しでも短縮すべく、2015年に従来のスギ林を無花粉スギの林に植え替える林業者に対し、政府が補助金を出すと発表されました。

多いところでは、なんと全体の費用の7割が軽減される場合もあります。

また補助金だけでなく、今後イベントや広報活動を通じて無花粉スギについての啓蒙活動が広く行われる予定です。

といってもスギの木が大きくなるには時間がかかりますので、来年や再来年で急に無花粉スギが広がるということはないでしょう。

あくまで、長期的な見方をする必要があります。

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無花粉スギは全国に普及するのか? 反対意見も?


しかし、今のところ十分に無花粉スギ植え替え計画が進んでいるかというと、実はそうでもないようなのです。

識者の中には、「あまりにも植え替えスピードが遅すぎるために、効果が出るのに時間がかかりすぎる」と考える人もいます。

先ほど「無花粉スギは接ぎ木で増える」と述べましたが、接ぎ木は当然花粉で一斉に種をばらまくよりも繁殖に時間がかかります。

現在日本の総森林のうち、スギの木が占める割合はなんと8パーセント

すべて植え替えるとは言わずとも、花粉症対策になるほど無花粉スギの割合を増やすのはとても大変です。

もちろん生態系への懸念もあります。

現在わかっている無花粉スギの特徴は、「花粉がうまく作れない」ということだけ。

思わぬ特徴が生態系を乱さないとも限りません。

花粉を飛ばさないということは、本来は自然に淘汰されていくはずの個体です。

それを人間の手で増やすことで、将来的にどのような影響が出るのかは誰にもわかりません。

まとめ

無花粉スギについての反対意見を聞いても、筆者自身は花粉症で毎年苦しんでいるので、無花粉スギが早く普及してほしいとどうしても思ってしまいます。

課題はたくさんありますし、まだまだ研究段階の無花粉スギですが、国民や政府、林業関係者が足並みをそろえて行動できれば、きっといい効果がでると期待しています。

無花粉スギが増え、花粉症に対して効果が出るまで何年かかるかはわかりませんが、頑張ってその時代まで長生きしたいな、なんて思ってしまいますね。

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